カワサキ | KAWASAKI Z900RS SE
Z900RS SEは、Z900RS(2018年-)のハイグレードモデルとして、2021年11月に発売(コロナ禍の影響で延期となり、2022年1月に発売)された。往年の900スーパー4(Z1)を現代によみがえらせたようなモデルとして、登場以来人気を集めたZ900RSに対し、ハイグレードな足回りを与えた、その意味での「SE」だった。そのため、排気量948ccの水冷直列4気筒エンジンやフレームなどは、同時代のZ900RSと同じ。フロントブレーキに、ブレンボ製のディスク、キャリパー、パッドを採用し、リアショックにはオーリンズ製のS46が充てられた。ブレーキホースにステンメッシュタイプを使っていたこともZ900RSとの違い。また、ハイグレードであることの証としてなのか、フロントフォークのアウターチューブと前後のホイールはゴールドペイントされた。これはオーリンズのブランドカラーに合わせての採用でもあった。なお、足回りが異なることもあり、シート高はZ900RSよりも10ミリ高い810ミリだった。初年度(2022年)モデルのカラーリングは、いわゆる「イエローボール」カラーだった。2023年モデルで、平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合した。2025年秋のジャパンモビリティショーにて、Z900RS・シリーズがモデルチェンジすることが発表され、2026年2月に発売された。新しいZ900RS・シリーズは、ライドバイワイヤ(電子制御スロットル)が採用され、車体制御のための6軸IMU(慣性測定ユニット)を搭載。そのため、クイックシフター、コーナリングABS、クルーズコントロールなどを搭載することになった。並列4気筒エンジンも、吸気ファンネルやカムプロフィールの変更などを受け、トランスミッションは、全段の変速比と2次減速比が変わるなど、多岐にわたる仕様変更が行われていた。